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海から畑から [たまのくらし]

海からも、おいしいもの。

こちらも十分地味ですが.JPG

一昨年の夏から、何度か訪れている、宮城県の唐桑半島。
カキ養殖のお手伝い(記事は→こちら)をしたのをきっかけに、唐桑応援会員として一口出資していました。
そのお返しのカキとホタテが、もう届きました!
震災から、まだ2年もたっていないのに。
復興にかける漁師さんたちの気持ちに、カキも応えたかのような早さです。
現地からは雪の知らせも届く寒さの中、出荷されてきたんだなあ・・・



さて、「山のもの」ももちろんおいしくいただいているのです。

去年、レシピ公開すると言ったものの、春が来ちゃったからとか何とか言って引き延ばしていました(笑)
根菜のおいしい季節にもなったし、ここでやっと書く気になった公開いたします。


かしわめし@にちにち

材料:
米 3合
鶏もも肉 一枚(300グラムくらい)
ごぼう 大1/2本
にんじん 3cm
油あげ 1枚

ごま油 大さじ1
酒 大さじ2
みりん 大さじ2と1/2
しょうゆ 大さじ2
塩 少々

だし汁 5カップほど

仕上げ用しょうゆ 大さじ1/2~1


準備:
・米は洗って水気を切り、ひたるくらいのだし汁につけておきます。
・鶏肉は1cm強くらいのサイコロ状に切ります。
・ごぼうは細かいささがきにし、水にさらしてあくを抜きます(抜きすぎないように)。
 太いものは、縦に1~2本切れ目を入れると細かくなりやすいです。
・にんじんは、皮をむいて1.5cm長さ、3mmほどの太さの棒状に切ります。
・油揚げは熱湯で軽くゆでて油を抜き、にんじんと同サイズに切ります。

切った材料はこんな感じ(ひとつのザルに入れとくと混ざっちゃうって・・・)

そーいや前のデジカメで撮ったんだ!.jpg


作り方

1 鍋に鶏肉と酒を入れて火にかけ、表面の色が少し変わり、酒がほぼ蒸発するくらいまで炒りつけます。
2 1の鍋にごま油と水気を軽く絞ったごぼうを加え、混ぜ合わせてからふたをし、弱火にします。ときどき上下を返すように大きく混ぜます(蒸らし炒め)。
3 ごぼうがしんなりしたら、にんじん、油揚げの順に加えて混ぜ、それぞれ油がなじむ(つやが出てきます)まで蒸らし炒めにします。

手がもう一本欲しくなる撮影.jpg


4 鍋のふたを取り、だし汁をひたひたになるくらい加え、中火で煮ます。煮立ったらみりん、しょうゆ、塩で味付けします。

鍋の影が・・・.jpg


調味料の量は目安(本人もいつも目分量)なので、好みの味付けにしてくださいね。


5 煮汁が半分弱くらいまで煮詰まったら、煮汁と具を分けます。

ボウルの中暗い!.jpg


6 5の煮汁だけを、だし汁に浸しておいた米に加えます。だし汁を足して水加減をし、普通に炊きます。
鍋や土鍋で炊く人は、お米も一度こし器でこし、だし汁と煮汁を足して水加減します。面倒だけど、鍋で炊くとおいしいんですよねー。

7 炊けたら、5で分けた具をのせて15分くらい蒸らします。

影にキッチンの暗さが出ていますな・・・.jpg


8 仕上げ用のしょうゆを振りながら、全体をよーく混ぜます。お米をつぶさないよう、切るような感じで混ぜてください。
混ぜてから少し蒸らすと、味がよくなじみます。

土鍋で炊きたい!.jpg


できあがり。

出来上がっても地味ですね・・・.jpg


なんか手間のかかるレシピだなーと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それぞれの手順にちゃんと理由があるんです。
蒸らし炒めにした具はふっくらとしているし、ご飯にも具にもちゃんと味が入ります。

このレシピだと多めにできますが、おにぎりにして翌日食べても味がなじんでこれまたいけます。
油を使っているので、ラップで握ってそのまま包んじゃうと手が汚れず、また崩れにくく食べやすいです。
去年3月の唐桑行きのメンバーをはじめ、あちこちでかなり好評だったごはんです。
材料や調味料は、お好みで増減して(肉とごぼうは多めがおすすめ)お試しくださいませ。



海のものもおいしくいただきました。

焼きすぎ警戒しすぎです.jpg

ぷっくり太ったカキはいやな臭みがなくまろやか。ホタテもぶりぶりの歯ごたえで甘い!
ホタテは生食可でしたが、カキはまだ生食用では出荷できないそうです。
生食用むき身を作るための加工工場も、建設予定地が日の半分ほど冠水してしまうため、かさ上げを待っている状況だとか。
漁師さんたちも、出荷できるようになったからすべてOK、というわけではなく、まだまだ!とがんばっているんだろうな、と思います。

唐桑産のカキは、ここから注文できます(数量限定)。
http://www.sanrikutokusen.jp/


はっきりいってギリギリかそれ以下ですが、とりあえず、ごはんがおいしいということに感謝しつつの暮らしです。
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コメント 9

肥前のFe

美味しそう^^
  今 食事済んだのに また食べたくなった^^
by 肥前のFe (2013-01-14 20:24) 

luces

豪勢な写真ですね。
具沢山のかしわめしも美味しそうです。
手間が掛かっていますね。
by luces (2013-01-14 21:13) 

miyomiyo

ホタテとカキを出しといてカシワ飯とはどーゆー展開なんぢゃ~。
肩透かし感たっぷしぢゃ~ないですか。(狙いどーり?)
ガメニってのも似たよなもんでしょーか。
っつーても、いなり寿司の具を作ってるんかと思った自分は異端者でしょーか。
んでんで、牡蠣がどこに行ったのか気掛かりです。(胃袋に決まってる?)

by miyomiyo (2013-01-14 22:21) 

HIRO

こんにちは。
良いモノを頂けましたね。
確かに、海産物は何処へ??

かしわめし…ウチの方(山口)でも「かしわ」っていうし、標準語だと思ってたら(笑)
by HIRO (2013-01-14 22:58) 

nicolas

美味しそう!!
ご飯にも旨みが乗ってきっと素晴らしく美味だったでしょうね♡
震災の津波で、海の中が掻き回された為、
栄養のある砂が満遍なく行き渡った結果、貝類の成長が早くなった。
そう、何かの番組で伝えていました。
すごく複雑な現象ですが、あのツライ出来ごとの代償でもあるのかも。
by nicolas (2013-01-14 23:19) 

リュカ

これはうれしいうれしいお届けもの!
美味しくいただくことで、なお嬉しさ倍増ですね。
まだまだ苦労はあるのですね。
でもいつか、うちにも出資した牡蠣が届くのを楽しみにしてます^^)b
by リュカ (2013-01-15 09:38) 

しろのぽ

肥前のFeさん

見た目は地味ですが(笑)どれもおいしくいただいています。
食べたい欲があるのは健康な証拠ですね(^^


lucesさん

カキ!ホタテ!というだけで贅沢な感じになりますね。
具を煮て煮汁でご飯を炊き、あとで具を合わせるやり方は、本で見たかきご飯のレシピからいただきました。
福岡のかしわめしが懐かしくて作り始めたんだけど、正直別ものになった感が(笑)でも好みです。


miyomiyoさん

そりゃーどっちかだけぢゃ寂しいので、質も量もを狙ったに決まってるです。
おぢさんが肩すかし感を主張するのは、半分くらい予想済みだったことを白状しておきます。
ちなみにがめ煮は、鶏肉ごぼう蓮根にんじん里芋の煮物であってお米は入らんとです。
そんでこれは、肉抜き油揚げ抜きで甘辛に煮たら、いなりの具にもなりそうな予感です。
んでんで、牡蠣は写真を撮る前に食しちゃったってのが意外でもなんでもない正解です。


HIROさん

海産物は、そのまんま焼いてその勢いで食べちゃいました(笑)
たくさんきたので、畑の仲間たちにもおすそわけしたけど、おいしかったそうです。
鶏肉を「かしわ」って言う地域の分布を調べてみたい気がしますね。


nicolasさん

nicolasさんはじめ、料理上手な人が多いなかでレシピ公開は緊張します・・・
震災後しばらく海の濁りがおさまらなかったそうですが、その後はとてもいい状態なのだそうです。
養殖の密度が減ったこともあるのか、通常の倍ほどのスピードで成長したとか。
ただ、海中にはまだまだがれきが残っていて、漁具などが引っかかったり壊れたりもしてしまうそうです。
廃業した人も多い中、復興へ向かう漁師さんたち。収穫期の今、作業にPRに大忙しです。


リュカさん

収獲がはじまったのは聞いていたけれど、もう!?と驚き、ふたを開けて感激しちゃいました。
こういうのはみんなで味わいたいなあと思って、仲間たちにもおすそ分けしました。
遠い北の地に、少しでも思いを馳せてくれていたらうれしいなあと思っています。
他の産地の漁師さんたちも、懸命にカキを育てているはず。届いたら、おいしくいただきたいですね。

by しろのぽ (2013-01-20 00:22) 

hoshizou

鶏肉とごぼうって合いますよね。
きんぴら以外では、なかなか主役になれないごぼうですが、
豚汁や炊き込みご飯の、名脇役だと思います。
さつま揚げとごぼうの卵とじって、美味しいですよ。
by hoshizou (2013-01-31 22:38) 

しろのぽ

hoshizouさん

鶏肉とごぼうは王道の組み合わせです!
確かになかなか主役にはなれませんが、あれにもこれにも登場する名わき役ですね。
さつま揚げとごぼうを煮て(煮るでしょ?)卵でとじる・・・なかなか濃厚な予感。ていうかさつま揚げ柳川ですね(笑)
by しろのぽ (2013-02-03 15:55) 

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