北へ。またたく光に会いに。 [大地震、それからの日々]
日々は続いていました。
2012年のお正月から一回とばして2014年、そして2015年のお正月を、唐桑で迎えました。
(ワタシと唐桑半島の関わりは→このへんから)
上の画像は、2014年に巨釜(おおがま)で見た初日の出。この時だけ水平線の雲が切れたんだよ。
さて今回の目的は、唐桑YH(ユースホステル)でだらだら紅白を見ておいしいもの食べて年を越す、でした(笑)
もう里帰りと大差ない、というかそのものと化してます。
九州よりは断然近いけれど、意外と遠い唐桑半島。
まずは気仙沼を目指します。
新幹線や、東京から気仙沼へ直行するバスを使えば楽だし早いのですが、そこはのんびりと行くことにします。何より安上がりだし。
まず、夜行の高速バスに乗り仙台へ。
仙台からは気仙沼までの高速バスが楽で安いのですが、あえてちょっと面倒でちょっとだけ高いルートで行きます。
仙台から東北本線で小牛田(こごた)へ。まだ夜明け前。寒いぜ。
ここで石巻線に乗り換えます。
運がいいと?こんな列車がやってきます。
石ノ森章太郎列車だー!
沿線の登米市出身である石ノ森章太郎のキャラクターが全面に描かれてます。内装にも描かれているよ。
これでごとごとと柳津(やないづ)まで行き、再び乗り換えます。
バス?って思った?
東日本大震災での津波被害を受けた気仙沼線は、現在BRTで運行しています。
気仙沼線・大船渡線BRTについては→こちら
かつての市街地を結んで走る路線です。
高速バスに乗るより、今の沿岸部の様子がよく見えます。
公共交通機関で唐桑に向かう際には、これで行くことにしています。
海の眺めもなかなかいいしね。
高台に残った街と、まっさらになってしまった平地と、両方を眺めながら行く道のり。
南三陸の防災庁舎はまだありました。ここどうするのかなあ。
車窓から見える風景は、1年前とは大きく変わっていました。
土地のかさ上げが本格的に始まり、いたるところに高く盛り土がされています。
何度も行っている鹿折なども、風景の変わりように、しばらく気が付かなかったほどです。
ただいまあ。
こちらは一見あまり変わりない、気仙沼駅前。
でも、少しお店がなくなったり入れ替わったりしています。
2011年8月に「ボランティアさんに」とカステラの耳を下さったお菓子屋さんがなくなってたのが悲しい。
ボランティアで知り合った仲間で、今も唐桑で活動しているさいちゃんが、迎えに来てくれました。
津波被害を受けた街の変わり具合は、まるでまだら模様のようです。
大型の店舗がたくさんできているかと思えば、流された建物の基礎が残ったままのところもあります。
2013年末の写真ですが、この付近はあまり変わってませんでした。
今年は間に合った!唐桑の手作りイルミネーション。
今回は、唐桑半島の玄関口である只越に設置されました。
観光協会の記事は→こちら
手作り感がほほえましい(準備中はYH内が大変なことになるらしい・・・)。
なぜ、くじら?と思う人もいらっしゃるかと。ワタシも最近までそうでした。
唐桑には、嵐に遭った船をくじらが助けてくれた、という伝説があったのです。
そういえば、御崎から灯台に向かう遊歩道沿いに、「くじら塚」があって、何だろう?って思ってました。
そのくじらの霊を祀ったものだったんですね。
イルミネーションから見る風景。
国道から半島に入ろうとする車のほとんどが、このT字路を通過します。
奥に向かう道が、半島を縦断する県道です。
只越が「唐桑の玄関口」と言われる所以です。
(震災時にここが水没し、半島への出入りが困難になりました)
かつてここにはたくさんの家があって、人が暮らしていました。唐桑で特に被害の大きかった地区のひとつです。
向かって左手に海が見えていますが、震災前は松林や商店などがあって海はこんなには見えなかったんです。
今の風景は、ここで暮らしてきた人たちにとって、本来の只越の姿ではないはず。それを忘れちゃいけないよね。
イルミネーションにはしゃぎながらも、ふとそんな思いがよぎります。
いろんな人を訪ねたり、海岸亭のマスターが作るラーメンを食べに行ったりしつつ、大晦日を迎えます。
YHのごはんが豪華だー!牡蠣、ほたて、あわび、鹿肉(どこ産なんだろう)・・・ああ幸せ。来てよかった。
ちなみにこのあたりでは、お正月の魚と言えばナメタガレイ。(九州はブリだよね)
卵の入った子持ちです。身が柔らかくてうまい!例によって年末は高騰するそうですが・・・
紅白も始まって年越しらしくなってきたぞ、と思いきや。
ギターを持ち込んだ某氏のせいで、YHの食堂が大宴会場になるという予期せぬ展開になるだとー!?
紅白もゆく年くる年も、それどころか年越しの瞬間さえぶっとぶ大騒音盛り上がりのなか、2014年は過ぎていったのでした。
(そんな中、中森明菜を正座して見るアラフォーがふたりほどいたとか・・・)
復帰したかと思えば長くなってますが続きます。
(久々のコメント欄は後編で開けます・・・かも)
2012年のお正月から一回とばして2014年、そして2015年のお正月を、唐桑で迎えました。
(ワタシと唐桑半島の関わりは→このへんから)
上の画像は、2014年に巨釜(おおがま)で見た初日の出。この時だけ水平線の雲が切れたんだよ。
さて今回の目的は、唐桑YH(ユースホステル)でだらだら紅白を見ておいしいもの食べて年を越す、でした(笑)
もう里帰りと大差ない、というかそのものと化してます。
九州よりは断然近いけれど、意外と遠い唐桑半島。
まずは気仙沼を目指します。
新幹線や、東京から気仙沼へ直行するバスを使えば楽だし早いのですが、そこはのんびりと行くことにします。何より安上がりだし。
まず、夜行の高速バスに乗り仙台へ。
仙台からは気仙沼までの高速バスが楽で安いのですが、あえてちょっと面倒でちょっとだけ高いルートで行きます。
仙台から東北本線で小牛田(こごた)へ。まだ夜明け前。寒いぜ。
ここで石巻線に乗り換えます。
運がいいと?こんな列車がやってきます。
石ノ森章太郎列車だー!
沿線の登米市出身である石ノ森章太郎のキャラクターが全面に描かれてます。内装にも描かれているよ。
これでごとごとと柳津(やないづ)まで行き、再び乗り換えます。
バス?って思った?
東日本大震災での津波被害を受けた気仙沼線は、現在BRTで運行しています。
気仙沼線・大船渡線BRTについては→こちら
かつての市街地を結んで走る路線です。
高速バスに乗るより、今の沿岸部の様子がよく見えます。
公共交通機関で唐桑に向かう際には、これで行くことにしています。
海の眺めもなかなかいいしね。
高台に残った街と、まっさらになってしまった平地と、両方を眺めながら行く道のり。
南三陸の防災庁舎はまだありました。ここどうするのかなあ。
車窓から見える風景は、1年前とは大きく変わっていました。
土地のかさ上げが本格的に始まり、いたるところに高く盛り土がされています。
何度も行っている鹿折なども、風景の変わりように、しばらく気が付かなかったほどです。
ただいまあ。
こちらは一見あまり変わりない、気仙沼駅前。
でも、少しお店がなくなったり入れ替わったりしています。
2011年8月に「ボランティアさんに」とカステラの耳を下さったお菓子屋さんがなくなってたのが悲しい。
ボランティアで知り合った仲間で、今も唐桑で活動しているさいちゃんが、迎えに来てくれました。
津波被害を受けた街の変わり具合は、まるでまだら模様のようです。
大型の店舗がたくさんできているかと思えば、流された建物の基礎が残ったままのところもあります。
2013年末の写真ですが、この付近はあまり変わってませんでした。
今年は間に合った!唐桑の手作りイルミネーション。
今回は、唐桑半島の玄関口である只越に設置されました。
観光協会の記事は→こちら
手作り感がほほえましい(準備中はYH内が大変なことになるらしい・・・)。
なぜ、くじら?と思う人もいらっしゃるかと。ワタシも最近までそうでした。
唐桑には、嵐に遭った船をくじらが助けてくれた、という伝説があったのです。
そういえば、御崎から灯台に向かう遊歩道沿いに、「くじら塚」があって、何だろう?って思ってました。
そのくじらの霊を祀ったものだったんですね。
イルミネーションから見る風景。
国道から半島に入ろうとする車のほとんどが、このT字路を通過します。
奥に向かう道が、半島を縦断する県道です。
只越が「唐桑の玄関口」と言われる所以です。
(震災時にここが水没し、半島への出入りが困難になりました)
かつてここにはたくさんの家があって、人が暮らしていました。唐桑で特に被害の大きかった地区のひとつです。
向かって左手に海が見えていますが、震災前は松林や商店などがあって海はこんなには見えなかったんです。
今の風景は、ここで暮らしてきた人たちにとって、本来の只越の姿ではないはず。それを忘れちゃいけないよね。
イルミネーションにはしゃぎながらも、ふとそんな思いがよぎります。
いろんな人を訪ねたり、海岸亭のマスターが作るラーメンを食べに行ったりしつつ、大晦日を迎えます。
YHのごはんが豪華だー!牡蠣、ほたて、あわび、鹿肉(どこ産なんだろう)・・・ああ幸せ。来てよかった。
ちなみにこのあたりでは、お正月の魚と言えばナメタガレイ。(九州はブリだよね)
卵の入った子持ちです。身が柔らかくてうまい!例によって年末は高騰するそうですが・・・
紅白も始まって年越しらしくなってきたぞ、と思いきや。
ギターを持ち込んだ某氏のせいで、YHの食堂が大宴会場になるという予期せぬ展開になるだとー!?
紅白もゆく年くる年も、それどころか年越しの瞬間さえぶっとぶ大
(そんな中、中森明菜を正座して見るアラフォーがふたりほどいたとか・・・)
復帰したかと思えば長くなってますが続きます。
(久々のコメント欄は後編で開けます・・・かも)
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