北へ。変わるもの。あり続けるもの。 [大地震、それからの日々]
明けて2015年。
のっけから雪、積もってます。
大晦日に降りだした雪で、一面真っ白なお正月になりました。
年越しの酒も抜けきれない早朝、しっかりお迎えはやってきます。どんだけ元気なんだ。
今年の初日の出を向かえるために、半島の先っぽ、御崎まで雪中走行。
さらに雪を踏みつつ遊歩道を歩きます。
しかしすでに先客がたくさん。この雪の中いつから来てたんですか・・・
宮城でいちばん早い初日の出!もちろん東京よりも早いぜ。
ですが、今年は雲の下からの初日の出でした。
去年も今年も、御崎神社で初詣でした。東京じゃ行かないのにね(笑)
去年は2日に雪が降ったんだったなあ。
YHのみんなで夕飯の買い出しに行ったり、YHのペアレントさんのご家族が里帰りしていたり、合間にのんびりテレビ見てたり、ああお正月ってこんなだなあという感じ。
孫をあやすペアレントさんと、犬と遊ぶさいちゃんの口調がそっくりで、おかしくて仕方ない。
1月2日、仙台発の夜行バスで、東京に戻ります。
その前にさいちゃんが、陸前高田や大船渡まで連れて行ってくれました。
陸前高田に入ったとたんびっくり!
ベルトコンベアが空中を縦横に走り、盛り土のための土砂を運んでいます。
もちろん必要がなくなれば移動、または撤去するわけですが、トラックで人件費かけて運ぶよりも効率がいいのかも。
岩手と宮城で復興のスピードが違う、とたまに聞くのですが、その一端を見た気がしました。
あの一本松も、工事用のフェンスに隠れて、国道からは見えなくなってる。
しかし観光客は訪れるようで、近くに大きな駐車場と、展示スペースやカフェを併設した物産品店ができていました。
大船渡の街は、海にほど近いところ以外は、ふつうの生活をしているように見えます。
けれど、至るところにある津波到達水位の表示が、ここが津波被災地であることを生々しく伝えます。
さいちゃんや他の仲間たち、地元の方との会話から、垣間見える津波被災地の今・・・
新しく造成される土地が、もともとの地元の相場よりはるかに高価なこと。
何が何でも防潮堤を作ろうとする県と、反発する地元の人たちのせめぎあい。その地元の人たちも、決して一枚岩ではないこと。
結果、誰も納得しない形の防潮堤が建てられていく。
(すべての防潮堤に反対なわけではありません。)
新しい住まいを獲得し、新生活を始められる人と、仮設住宅にとどまらざるを得ない人。
復興や生活再建のペースの違いが、ここにきて残酷なほどに広がってきているのが、他所から来たワタシにさえ感じられます。
現地には、土木関連や建築関連の作業をする人たちが、各地からたくさんきています。
ホテルが新設(再建ではない)されたり、大きな会社は宿舎を建てていたりするほど。
「でもオリンピックが近くなれば、みんな東京に行っちゃうんでしょう?」
(気仙沼弁でお送りしたいのですが修行が足りてません)
何人もからかけられたこの言葉ににじむ思いが、「東京」から来た者の胸を刺す。
帰りは、さいちゃんが高速バス乗り場まで送ってくれた・・・はずが、バス停を間違えていたというハプニングが(笑)
結局BRT経由で仙台まで。
去年はここで、南三陸に実家があり、今は仙台に暮らす人と、ぽつぽつ話しながら帰ったんでした。
そして、切符を失くして痛恨の運賃二重払いとかもorz
無事仙台には着きましたが、23時台のバスだと、待つにも居場所がなくて困ります。冬は寒いしね。
おまけにここでもバス停までの道を間違え、危うく乗り損ねて寒風の中立ち往生する寸前だったのはナイショです。(帰ってみたら熱出てたし・・・)
「自分の家に帰るようにまたおいで」
帰り際のそんな言葉が、とてもうれしい。
今回も、たくさんの地元の方々、YHでご一緒した方々のおかげで、唐桑での年末年始を楽しく過ごすことができました。
特にさいちゃんには、何から何までお世話になりました。ほんとにありがとうございます。
なんとなくたどりついた唐桑に、何をするでもなくたまに遊びに行っているんだけど、自分はそれくらいしかできないし、それでいいのかなと思ってます。
今度は久しぶりに、暖かい時期に行きたいな。
超久しぶりにコメント欄開けます。
お返事とかご訪問とかすごーくゆっくりだと思いますが、よろしければおつきあいくださいませ。
のっけから雪、積もってます。
大晦日に降りだした雪で、一面真っ白なお正月になりました。
年越しの酒も抜けきれない早朝、しっかりお迎えはやってきます。どんだけ元気なんだ。
今年の初日の出を向かえるために、半島の先っぽ、御崎まで雪中走行。
さらに雪を踏みつつ遊歩道を歩きます。
しかしすでに先客がたくさん。この雪の中いつから来てたんですか・・・
宮城でいちばん早い初日の出!もちろん東京よりも早いぜ。
ですが、今年は雲の下からの初日の出でした。
去年も今年も、御崎神社で初詣でした。東京じゃ行かないのにね(笑)
去年は2日に雪が降ったんだったなあ。
YHのみんなで夕飯の買い出しに行ったり、YHのペアレントさんのご家族が里帰りしていたり、合間にのんびりテレビ見てたり、ああお正月ってこんなだなあという感じ。
孫をあやすペアレントさんと、犬と遊ぶさいちゃんの口調がそっくりで、おかしくて仕方ない。
1月2日、仙台発の夜行バスで、東京に戻ります。
その前にさいちゃんが、陸前高田や大船渡まで連れて行ってくれました。
陸前高田に入ったとたんびっくり!
ベルトコンベアが空中を縦横に走り、盛り土のための土砂を運んでいます。
もちろん必要がなくなれば移動、または撤去するわけですが、トラックで人件費かけて運ぶよりも効率がいいのかも。
岩手と宮城で復興のスピードが違う、とたまに聞くのですが、その一端を見た気がしました。
あの一本松も、工事用のフェンスに隠れて、国道からは見えなくなってる。
しかし観光客は訪れるようで、近くに大きな駐車場と、展示スペースやカフェを併設した物産品店ができていました。
大船渡の街は、海にほど近いところ以外は、ふつうの生活をしているように見えます。
けれど、至るところにある津波到達水位の表示が、ここが津波被災地であることを生々しく伝えます。
さいちゃんや他の仲間たち、地元の方との会話から、垣間見える津波被災地の今・・・
新しく造成される土地が、もともとの地元の相場よりはるかに高価なこと。
何が何でも防潮堤を作ろうとする県と、反発する地元の人たちのせめぎあい。その地元の人たちも、決して一枚岩ではないこと。
結果、誰も納得しない形の防潮堤が建てられていく。
(すべての防潮堤に反対なわけではありません。)
新しい住まいを獲得し、新生活を始められる人と、仮設住宅にとどまらざるを得ない人。
復興や生活再建のペースの違いが、ここにきて残酷なほどに広がってきているのが、他所から来たワタシにさえ感じられます。
現地には、土木関連や建築関連の作業をする人たちが、各地からたくさんきています。
ホテルが新設(再建ではない)されたり、大きな会社は宿舎を建てていたりするほど。
「でもオリンピックが近くなれば、みんな東京に行っちゃうんでしょう?」
(気仙沼弁でお送りしたいのですが修行が足りてません)
何人もからかけられたこの言葉ににじむ思いが、「東京」から来た者の胸を刺す。
帰りは、さいちゃんが高速バス乗り場まで送ってくれた・・・はずが、バス停を間違えていたというハプニングが(笑)
結局BRT経由で仙台まで。
去年はここで、南三陸に実家があり、今は仙台に暮らす人と、ぽつぽつ話しながら帰ったんでした。
そして、切符を失くして痛恨の運賃二重払いとかもorz
無事仙台には着きましたが、23時台のバスだと、待つにも居場所がなくて困ります。冬は寒いしね。
おまけにここでもバス停までの道を間違え、危うく乗り損ねて寒風の中立ち往生する寸前だったのはナイショです。(帰ってみたら熱出てたし・・・)
「自分の家に帰るようにまたおいで」
帰り際のそんな言葉が、とてもうれしい。
今回も、たくさんの地元の方々、YHでご一緒した方々のおかげで、唐桑での年末年始を楽しく過ごすことができました。
特にさいちゃんには、何から何までお世話になりました。ほんとにありがとうございます。
なんとなくたどりついた唐桑に、何をするでもなくたまに遊びに行っているんだけど、自分はそれくらいしかできないし、それでいいのかなと思ってます。
今度は久しぶりに、暖かい時期に行きたいな。
超久しぶりにコメント欄開けます。
お返事とかご訪問とかすごーくゆっくりだと思いますが、よろしければおつきあいくださいませ。
タグ:唐桑半島
2015-02-24 02:21
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コメント(6)
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ども
BRTへのご乗車ありがとうございます。
専用道路だから結構良いペースで走りますよね。
by 北海 熊五郎 (2015-02-24 05:42)
お久しぶりです。
良い初日の出が見られたようですね。
by luces (2015-02-25 08:15)
ご無沙汰してます^^
見事な雪景色。そして記事をありがとう^^
>でもオリンピックが近くなれば、みんな東京に行っちゃうんでしょう?
ああ、ほんとうにグサリとくる・・・
ごめんなさい・・・
by リュカ (2015-02-25 13:00)
ずっと放置していたのに、ご訪問・nice!・コメントいただけてうれしいです。ありがとうございますー。
北海 熊五郎さん
いつのまに気仙沼線の中の人になったんですか(笑)
そうなんです、鉄道の軌道だったところは専用なのでバスがごんごん走ります。
でもどう見ても1台分の幅しかないところもあります。単線だったんですねえ。
lucesさん
ほんとにほんとにお久しぶりです。
仲間たちと、太平洋から昇る初日の出を見るのは格別でした!
リュカさん
おひさしぶりですー!
雪が積もってたのは元旦だけで、2日にはおおむね溶けちゃいました。寒いけど雪国ではないんですよ。
実は、その一言を伝えたくて記事を書いた、という面もあります。
震災直後にも思ったけど、東京にいる自分たちが、せめて気づかなきゃいけないこと、たくさんあるだろうって。
受け止めてくださってありがとう。
by しろのぽ (2015-02-26 20:47)
実はBRT開通に関しては、ほんのちょっと関係してました。。
by 北海 熊五郎 (2015-02-28 06:53)
熊五郎さん
あ、そうだったんですねー。
いろんな人が復興事業に関わってますもんね。
ワタシも、短期で入ったバイト先に、防潮堤がらみ(たぶん)で陸前高田に出張した人がいたりしました。
by しろのぽ (2015-03-01 20:57)