冬のおとも [音楽のある日々]
初冬の夕暮れ。毎年たわわに実をつけるのに、放置されているカリンの木。
根元に落ちた実は、薄暗がりのなか、まるで古い静物画のよう。
画室ネタですが・・・尻に火どころか全身火だるまになりそな勢い(笑)で一仕事終えました。ふ~。
色鉛筆が150本を越えてることを初めて知りました。自分で買ってんのに。
備忘録:そんな冬の夜のおとも。(音も=お供)
ジャズもクラブ音楽もぜーんぜん門外漢だし、そもそもフューチャー・ジャズってくくりはまだ有効なの(笑)!?と思いつつ聴く、ノルウェー産クラブ系ジャズ。
ついでにマイルスもECMもわかんないぞ。でもお気に入り。
闇夜に走る閃光のようなリズム。2台がほとんどユニゾンで叩いてる、ドラムスの牽引力。アイヴィンのエレキギターは抑制されたクレイジーさ(何だそれ)、そして茫洋とした空間感のあるニルスのトランペットは、あらゆる意味でクール。映像的な一枚。
- アーティスト: Nils Petter Molvaer
- 出版社/メーカー: Ecm
- 発売日: 2000/06/26
- メディア: CD
こちらはぐっと洗練&知的な雰囲気。サンプラーやプログラミングを全面的に使っているのは共通してますが、ニルスの音って庶民派なのかもぉ、と思うほど。ブッゲのピアノ・キーボードは、過剰に自己主張しないストイックさで、「間」の美学、なんて言葉が浮かびます。
これは驚き。現代的なサウンド(ブッゲがだいぶからんでる)に、民族歌唱の伝統を継いだヴォーカルが乗ってて、それが「今」の音楽として昇華してる。・・・って書いて連想するのが、元ちとせだったりするなぁ。どっちもこぶし回ってるし。アートワークが美しいです。
冷たい空気は、重い。鈍い光をたたえた、金属の塊のように。・・・そんな感触は、ノルウェー産だから?
8月にブログを始めて約4ヶ月、10000アクセス&200nice!を突破いたしました。
ご来訪&コメントくださるみなさん、本当にありがとうございます。マイペースな日記ですが、これからもおつきあいいただけるとうれしいです♪
↓こちらはもっとゆっくり(^^;)ですが・・・
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絵を描いてる日記、ときどき更新。
にちにち画室
http://blog.so-net.ne.jp/sironopo_studio/
ブライアンって、誰よ? [音楽のある日々]
・・・洋楽はお好きですか?
以前、今はシステム屋の友人が映像の仕事をしてた頃のこと。
お題:今度ライヴDVD用CGの仕事するんだけど、
洋楽でブライアンっていったら、誰だっけ?
このときの正解は、
ブライアン・セッツァー・オーケストラ
でした。しかし、いっぱいいたもんだ。・・・彼とその相棒はものすごく音楽に疎かったですが、それでも仕事はできるのね(笑)
駅前のビックカメラに行ったらかかってて、久しぶりに聴きかえしてます。
ブライアンっていったらウィルソン。ビーチボーイズっていったら「ペット・サウンズ」。なワタクシ。
僕らは星たちと一緒に宇宙に住む [音楽のある日々]
秋深まる夜に。
プリファブ・スプラウトの作品のなかでは、もっともロマンチックな雰囲気。曲の美しさとみずみずしさがピュアに響きます。
プリファブ名物、ウェンディのコーラスも、星ぼしのように澄み切った輝き。この作品で最後だなんて・・・
この前作の「ヨルダン:ザ・カムバック」はダイナミックな大作でしたが、7年たったらずいぶん落ち着いちゃったなぁ、という感もあり。どことなく、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
パディが歳とったってことかも(笑)?
それにしても、最近、星空、見えないなぁ。
空に [音楽のある日々]
雨の休日。
久しぶりに、ずっと聴いている。
メモリアルであることを抜きにしても、いいライヴ盤だけれど。
ずっと漂う切なさは、このライヴを最後に佐藤伸治が逝去していることとか、サウンドの要のひとつであったベーシスト、柏原譲との別れとかといった背景を知っているからか、それとも。
またひとつ、切なさが重なる。
ヴァイオリニスト、HONZIさんが死去
http://natalie.mu/news/show/id/3558
主張しすぎず光る存在感と独特のパフォーマンス、浮遊感ある音色で、後期のフィッシュマンズを支えていた彼女。ご冥福をお祈りします。
「Long Season」に打ちのめされ、取りつかれたようにフィッシュマンズを聴き始めた時、佐藤伸治はもうこの世にいなかった。
ほんの数年、遅かった。これほど悔しい、音楽との出会いはなかった。
人はいつか土に還り、空に昇る。
二度と同じ空の景色はあらわれないように、世界も人々もまた、うつろう。
ただ記憶だけが残り、それもまた雲のように消えていく。届かない想いも、また。
虫の音を聞く [音楽のある日々]
朝夕めっきり涼しくなり、自転車通勤も暑さとの闘いから開放されつつある、このごろ。
うちはアパートの1階で、庭があるんですが、みんな草むしりをいい加減にさぼってるもので(笑)・・・
夜、外では虫の大合唱。
ひりひりりりり。りーっりーっ。ひ、し、し、し、し。(と聞こえる)
虫の音の聞けるアルバム。
彼一流のポップセンスは、さらに磨きをかけて健在。
シンプルなのに、カラフルで豊かな音の空間。
だけど、どこか内省的にも聞こえる一枚。
さらに、
XTC毒薄めです。やや穏やかな耳あたりの異色作。
アンディといえばウォーホルの次にパートリッジです、ワタクシ。
・・・なんて自慢するほど聴いてませんけど。
トッド・ラングレンのプロデュース作は、これに限らず、そこはかとなく密室感が漂います。
なんだかどっちもインドア系の音ですね。
そして、外から聞こえる虫の声との境目がなくなって、ループする音の景色。